はじめに
FX(外国為替証拠金取引)は、世界中の通貨を売買し、その価格差で利益を狙う取引方法です。近年、インターネットの普及により、個人でも簡単に取引を始められるようになりました。この「手軽さ」はまさにFXのメリットの一つと言えます。
僕がFXに初めて興味を持ったのは、大学時代のあるアルバイト中でした。
当時は昼間は倉庫で荷物を運び(いや、もちろんちゃんと大学も行ってましたよ!)、夜は某牛丼チェーン店でキッチン兼ホールの体力勝負でバイト生活を送っていました。
「これを続けていたら、確実に体力の限界とストレスでハゲ散らかす!!」
と思った瞬間、もっと他にお金を稼げる方法はないのか!と、模索し始めたのがきっかけです。
そんな時にバイト先の先輩社員に教えてもらった投資という世界。それから投資に興味を持ち、ネット広告でよく見かける「FXなら誰でも簡単に稼げる!」というフレーズが僕に決定打を与えました。「これなら僕もできるのでは?」という甘い期待から、FXを始めたのですが、実際にはそれほど甘いものではありませんでしたが(笑)。
そんな僕の体験談を交えつつ、FXのメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。
FXってどんな取引?
FXは「Foreign Exchange」の略で、異なる国の通貨を交換し、その為替差益を狙う取引です。たとえば、1ドル=100円のときにドルを買い、1ドル=110円になったタイミングで売れば、その差額で利益を得ることができます。このシンプルな仕組みがFXの最大のメリットであり、初心者でも始めやすい理由の一つです。
僕が最初に取引をしたのは、ドル円(USD/JPY)という通貨ペアでした。チャートを眺めながら「これは絶対に上がる!」と根拠のない自信でエントリーした結果、最初は数百円の利益が出ました。初めて利益が出た瞬間、「これは才能があるかもしれない!」と勘違いしてしまいましたが、その数時間後に相場が急変。希望を捨てられなかった僕は損切り(これ以上損をしないように「今売ってしまおう」と決めること)ができず当時の僕には非常に大きな4万円という損失を被りました。この体験で「リスク管理の重要性」を学びました。
FXのメリット
少額から始められる
僕が初めてFXを始めたときの資金は、アルバイトで一生懸命稼いだ5万円でした。この5万円という金額は、株式投資を始めるには足りないことが多いです。株式投資では、1株あたりの値段が高い場合やまとまった金額が必要な場合があるからです。一方、FXでは「1,000通貨単位」という小さな単位から取引を始められます。このおかげで、少ないお金でも挑戦することができるんです。
たとえば、FXであれば、数万円の資金でも取引をスタートできるので「大きなお金を持っていないとできない」というハードルが低くなります。だからこそ、僕のように学生やアルバイトをしている人でも、FXに挑戦することが可能でした。この小額からでも始められるという点が、FXの魅力のひとつです。しかも、自分のペースで始められるので、少ない資金でも気軽に練習や経験を積むこともできます。
レバレッジを活用できる
FXの魅力の一つに、「レバレッジ」という特別な仕組みがあります。この仕組みを使うと、少ないお金で大きな取引ができるようになります。たとえば、レバレッジ10倍の場合、自分の持っているお金の10倍の金額を動かすことが可能です。僕が初めてこのレバレッジを使って取引をしたとき、少ない資金で数万円もの利益を狙えることを知り、「こんなすごい仕組みがあるのか!」と本当に感動しました。自分のお金以上の力を使って取引ができるなんて、まるで魔法のように感じたのを今でも覚えています。
ただし、このレバレッジには注意が必要です。デメリットに当たる部分なので後述のデメリットの項目で解説していきます。
取引時間の自由度
FXの市場は、なんと24時間ずっと開いているんです!この「取引時間がとても柔軟」という点も大きな魅力の一つです。
たとえば、株式市場は決まった時間にしか開いていないので、昼間に仕事や学校がある人だと、取引が難しいことがあります。一方、FXは違います。世界中で市場が開いているため、いつでも取引ができるんです。僕も、学生のころはアルバイトで昼夜問わず働いていたので、なかなか自由な時間が取れませんでしたが、FXは自分の空いた時間を活用してトレードに挑戦できたんです。このように、FXは時間に縛られず自分のペースで進められるという点が本当に便利です。忙しい日々の中でも、自分の空き時間を有効活用できるのが、FXの魅力の一つだと言えるでしょう。
通貨ペアの多様性
FXでは、たくさんの種類の通貨ペアを取引することができます。たとえば、日本円とアメリカドルのような主要な通貨ペアだけでなく、新興国の通貨も取引の対象になります。この「いろいろな選択肢がある」という点も、FXの面白いところの一つです。
僕が初めてFXを始めたときは、最も馴染みのある「ドル円」という通貨ペアだけを取引していました。日本円とアメリカドルの組み合わせは、値動きが比較的安定していて初心者にも扱いやすいからです。一方「ポンド円」という通貨ペアは、値動きがとても大きいことで有名です。短い時間の中でも価格が大きく上がったり下がったりすることがあるので、取引をしていると、まるでジェットコースターに乗っているようなスリルを味わうことができます。その反面、損をするリスクも高いので最初は「ドル円」から始めるのがオススメです。
スワップポイントによる収益
FXでは「スワップポイント」という仕組みがあります。これは、異なる国の通貨間の金利差を利用して利益を得る方法で、特に長期的に運用することで安定した収入を目指せるものです。通貨を売買した後、その通貨を持ち続けるだけで、毎日少しずつ金利差に基づいたスワップポイントがもらえる場合があります。このため、忙しい毎日を送る社会人にとっては、短期トレードのように頻繁に売買する必要がなく、時間を効率的に使える投資方法として注目されています。
僕自身、社会人になり、仕事やプライベートで時間が限られる中で、スワップポイントを狙った長期トレードに挑戦しました。この方法は、短期トレードのように市場の動きを頻繁にチェックして素早く判断を下す必要がないため、精神的な負担が少なく、ゆったりとした気持ちで取り組むことができます。また、毎日少しずつスワップポイントが積み重なることで、長期的な安定収益を目指せる点が大きな魅力です。
FXのデメリット
リスクが大きくなる可能性がある
FXの最大のデメリットは、リスクが大きくなる可能性があるいことです。特にレバレッジを使うことで損失が膨らむ可能性が高まります。僕も初心者の頃、これを軽視したために大きな損失を出しました。なぜなら、うまく使えば利益が大きくなる反面、使い方を間違えると損失も大きくなるからです。
たとえば、予想が外れて相場が自分の思った方向とは逆に動いてしまった場合、普通の取引よりも損をするスピードが速くなります。だから、このレバレッジを使うときには、自分がどれくらいのリスクを取れるのか、しっかりと考えてから使うことがとても大切です。
相場の変動が激しい
FXの市場では、いろいろな理由で値段が大きく変わることがあります。その理由には、テレビやインターネットで流れるニュースや、世界の経済の調子を示す経済指標、そして各国の政策などが含まれます。これらの情報が出るたびに、通貨の値段が急に上がったり下がったりすることがあるんです。
たとえば、ニュースで「アメリカの景気が良くなっている」と報じられると、アメリカドルの価値が上がることがあります。逆に「ヨーロッパで経済の問題が起きている」というニュースが出ると、ユーロの価値が下がることも。ただし、これらのニュースや情報をすべてチェックして理解するのは、FXを始めたばかりの初心者にとって難しいことだったり、どうして通貨の値段が変わるのかが分からなかったり、「多くの情報を理解しなければいけない」という点は、初心者にとって大きな壁となることがあります。
詐欺のリスク
SNSやインターネット上で「このツールを使えば誰でも勝てる!」といった広告を見かけることがあります。これらの多くは詐欺であり、初心者が騙される可能性が高いのもFXのデメリットと言えるでしょう。
自分に合った取引スタイルを見つける
FXのメリット・デメリットを理解したうえで、自分に合った取引スタイルを見つけることが重要です。僕は学生時代は時間に余裕があったため短期トレードを中心に行っていましたが、社会人になってからはスワップポイントを狙う長期トレードにシフトしました。この柔軟性もFXならではの特徴です。
まとめ
FXには「少額から始められる」「レバレッジで効率的に運用できる」といったメリットがある一方、「リスクが大きくなる可能性がある」「詐欺の可能性がある」といったデメリットも存在します。重要なのは、これらの特性をしっかり理解し、無理のない範囲で取引を行うことです。
僕の体験談を通じて、少しでもFXの魅力や注意点を理解していただけたなら幸いです。ぜひ、楽しみながらFXに挑戦してみてください!